地方を盛り上げようと行動してるYou Tubeとかって、田舎のダサさを映してるだけなのかもなあ、という話

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こんばんは、カワハギです。

 

地方会社員の30代独身男性です。

今回は、地元を盛り上げようとYou Tubeをやっている人の動画を見て、

田舎の地名や特産品をひたすら押し出すのって

実は効果が薄いのかもって思った事を書き記します。

地方を盛り上げる、ってなんだ?

地方を盛り上げよう!

と、精力的な人たちが活動してくれるんですが、

地方を「盛り上げる」の定義ってなんでしょうか。

 

イメージ的には

①名所や名物を作って、

②それがテレビに取り上げられて、

③観光客が集まるようになって、

④地方にお金を落とす流れができる。

と思い浮かべたが、主に①~③を強く想像しやすいのではないか?と考えます。

人が集まり、イベントを成し遂げたり、お酒を飲んだりすると、

何かをやった!という気分にはなります。

しかし、それが落とし穴で、長期的な目線で盛り上げる事を考えるならば、

④が大事なのではないでしょうか。

 

その④である、お金の目的をにすれば、

地方の経済圏に回るお金を拡大する事や

また、住民税や事業税の徴収額を増やして、

市自体の財源を潤沢にする事だと思います。

 

具体的な方法を素人頭で考えてみると、

 

名産品や市内に拠点を置く事業商品の広告や、

単価の高い商品のクオリティや希少性を上げて、より多く購買してもらう事。

観光客のお金を使う場所を設計し消費をプランニングする事。

地方での事業発足者を増やしての事業税獲得、

またIターン者や移住者の拡大による住民税獲得、

または、単純に寄付や、事業の為に投資を募るなどがあります。

これが最善の方法論なのかは、わかりませんが、

県内GDP的に、考え方はそう大きくは外れてないと思います。

 

そのために、初手として地方を知ってもらうことであり、

地方の魅力や風土を伝達する事が必要であり、

情報を記憶して貰う事が必要だと考えます。

 

手段と、目的の焦点

 

まず、先に書いておきますが地元(地方)を盛り上げようと行動する人は、とても尊敬しています。

地元を愛する気持ちと将来をちょっとでも良くする為に、

考え、行動し、矢面に立って表現する事。

こんな事、私にはできませんし、

しようと思ってもそんな気力が続きません。

とても立派な事です。

なので、これはそんな人たちをバカにして書くわけでは無いことを先に記載しておきます。

 

 

先日You Tubeで、地方を盛り上げる為に、その地名を全面に押し出してラップ曲を作ったものを見ました。

それは、結構な完成度だったんですが、その時の再生数が3桁であり、別にそれを見たからと言ってその地域に行きたいかと言われれば、そういう気分にはなりませんでした。

別に魅力も伝わりませんでした。

クオリティは高かったんです、

だけど、魅力は感じなかった。

 

ここでは、地元を使った音楽を作りたい、が目的であり

手段がラップになっていたように思えます。

 

地元を広告するならば、

あくまで、You Tubeが手段であり

地方の魅力を伝えるのが目的の焦点と考えるのが良いと思います。

 

 

そう考えると、

地方を知ってもらう為に、地名や特産品を押し出すのって、実は不正解なんじゃないでしょうか。

地方や田舎って、場所にもよるんでしょうけどやはり、その生活の匂いが出てくるんです。

生活感という匂いをなるだけ消して洗練させるのが都会なら、

生活の匂いに染まって慣れていくのが地方です。

田舎臭い、って言葉があるように、どうしたってダサいんです。

特に第一次産業はダサく映りやすい。

なぜなら、自然の影響を大きく受けるから

髪のセットは崩れるわ、雨で服は透けるわ、生産物で汚れるわ、日光で肌はボロボロになるわ。

キマらない、ていうかキメてる余裕がない。

話逸れたけど、まあ、ソレは置いといて。

 

一番広告したい事は二番目に持ってくる

 

これは、西野亮廣エンタメ研究所のYou Tubeで聴いた言葉です。

 

ニシノコンサルという、西野亮廣さんが人の仕事をコンサルするコーナーで、

『クラウドファンディングで、環境問題専門書を売るための資金を集めたい』

というクライアントがいました。

 

その際に、西野さんは、自分の絵本の売上を伸ばすためにやった方法を例に上げて話していました。

それは、「えんとつ町のプペル」という『子供を持っているお母さん』しか買わないような『絵本』を

若い男性達にもを買って貰う為にした行動でした。

 

彼は「革命のファンファーレ」というビジネス書に

『「えんとつ町のプペル」の届け方』という成功したビジネスモデルを惜しげもなく披露して発行。

それが大ヒットとなり、その芋づる式にその成功媒体である絵本を購入する男性顧客を獲得したと語っていました。

 

つまり、西野さんは、

『絵本』の魅力を知って貰う事が第1目的であり、

その絵本を手にとって貰うために、

ビジネス書で絵本の広告をするという第2目的の為に発行した。

という訳です。

 

 

 

 

西野さんの話を例に取ると、

 

『地方の魅力をわかってもらう』、というのが第1目的であるならば

第2目的は、その地元の魅力に興味を示して貰うための『集客』です。

 

 

地方You Tuberの面白さは場所ではく…

 

例えば、地方に住んでるYou Tuberの人でなにが魅力かわからないけど見てしまう人がたまにいます。

例えば、小豆島の漁師はまゆうさんとか。

小豆島の漁師はまゆう
小豆島の漁師 酒は百薬の長 🐠Instagram🐟 はまゆう アカウント名 osenmaru1

 

その人が住んでるのってどういうところなんだろうと、逆に検索する事がありますが、場所自体に興味があるわけではないんです。

この充実した生活している人はどこに住んでいるのかな?という個人に対する興味の副産物として、地方に興味が湧くんです。

それは、一次情報としてはみんなが憧れてやってみたいと感じる楽しい生活であり、

二次情報としてその人の住んでる土地や特産品を広告している事になっているのだと気付きました。

 

地方を盛り上げる為には、

地方で個人が充実して好き勝手に楽しんで暮らす事。

 

それが、他所で暮らしている人にとって、

新しい生活モデルを提示する事になるし

都会と真逆の理想を想像させる事が集客の近道なのかも知れません。

 

 

 

 

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